金色に輝くタマネギが、選別ラインの上をはじけるように転がっていく。日本一のタマネギ生産量を誇る北海道北見地方では、収穫が終盤を迎え、全国に出荷する選果場ではフル稼働が続いている。
北見市西相内のJAきたみらいの選果場。畑で収穫したばかりのタマネギが続々と運び込まれ、自然乾燥をするため、コンテナに詰められ、うずたかく積まれている。選別ラインでは皮がむけたり、変形したりしたものを人の手でとりのぞいていく。
1日約400トンの処理能力を持つ国内最大級の選果場だ。2019年に稼働を始めた。広大な敷地に、テニスコート56面分に相当する約1万4700平方メートルの建物群が広がる。ここからJR貨物の臨時貨物列車(通称タマネギ列車)などで全国へ運ばれ、台湾などにも輸出されている。
北見市や置戸町、訓子府町からなるJAきたみらいのタマネギ生産量は年間約26万トン。国産の2割を占める。JAきたみらいの黒沢宰行さん(42)は「今年は暑さの影響はあったが、まずまずの出来。全国の人に甘みのあるきたみらい産の味を届けたい」と話す。(堀篭俊材)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル